海外での害獣の存在〜日本固有の種も海外では外来種

海外での害獣の存在〜日本固有の種も海外では外来種

外来種と聞くと、どんなイメージを持ちますか? 「海外の生き物が日本の生態を荒らしている」「ペットブームによって迷惑してしまう」と思う方がいるかもしれません。逆に考えると、海外でも日本固有種が迷惑を掛けているとも言えます。土地が変わればなんとやら…人間は欲深いですね。

日本では○だけど、海外では☓!?

害獣と言えども生き物、むやみやたらに駆除・処分するのはいかがなものかと思っているのも事実です。「害獣駆除の業者なのに? 」という意見も聞こえてきそうで耳が痛いですが、もちろん、人々の生活が脅かされる場合は我々がいじゅうZEROの出番です。しかし、そんな我々がふと考えたのは、所変われば価値観は変わる、常識も変わる…ということは、「日本では一般的な生き物や馴染みのある生き物も海外では珍しがられたりしているのでは!? 」ということ。ですので、今回は海外の害獣と、海外で外来種として危険視されている日本の生き物を紹介します。意外と「この生き物も!? 」と驚かれることがあるかもしれませんよ。

繁殖力・環境適応能力が高いと厄介

海外で侵略的外来種として駆除対象になっている日本の在来種、まずは、アゲハ。ふわりふわり、ひらひらと穏やかなイメージすらあるアゲハ蝶です。日本ではそんなイメージを持たれている種ですが、ポリネシアまたはハワイ諸島においては、侵略的外来種とされています。どうやら、幼虫が柑橘類などの葉を食べるため、樹木の生長に影響を与えてるとされているからです。お次は、タヌキ。街に出没したり、農作物を荒らすなどのイメージはありますが、なぜなのか? 海外でも農作物などをを荒らす、狂犬病の媒介者ということで問題視されています。環境適応能力が高いため、言ってしまえばどこでも繁殖可能ということですね。

適切な場所で、適切な数・量で共生・共存が大事

続いては、より日本らしい生き物。愛くるしいイメージさえ持っているシカ。イメージが強い奈良公園を例に挙げても、人懐っこく鹿せんべいを求めている姿がイメージできると思います。ただ、ニホンジカは、里に下りて農作物を荒らすことも多いようで、その点は日本・海外ともに問題となっています。欧州では在来のアカシカとの交雑による純血種の減少も心配されています。動物ではないですが、ワカメも場所によってはリストに挙がっています。欧州・オセアニア地域では大繁殖してしまい、「世界の侵略的外来種ワースト100」にリストアップされているんです。やはり、適切な場所で、適切な数・量で共生・共存していくことが大事になるということでしょうね。

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